白味噌仕立ての『ふろふき大根』の作り方(調理時間:1時間)
寒い季節は特に食べたくなるふろふき大根。
お箸で切れるほどやわらかく煮た大根に、白味噌で作る田楽味噌をかけていただく和食です。
田楽味噌は多めに作っても便利です。
関西、特に京都は白味噌(全国的なものより甘めの西京味噌)を使うイメージがあると思います。
普段のお味噌汁やおかず作りにも使用しますが、普通の味噌と併用している家庭がほとんど。
ただ「お雑煮や田楽は絶対白味噌!」という方は多いです。
今回はふろふき大根の炊き方と、この白味噌を使用した田楽味噌を詳しく解説します。
合わせ味噌や信州味噌など、白味噌以外のもので作る配合も記載しています。
ご参考にしてください。
白味噌仕立ての『ふろふき大根』のポイント
これだけでやわらかく滋味深いふろふき大根と田楽味噌ができます。
以下で作り方を詳しく説明しますね。
白味噌仕立ての『ふろふき大根』の材料:2〜3人分
大根…1/2本
酒…大さじ2程度を2回
だし昆布…1枚(10✕10㎝くらい)
A 白味噌…大さじ5
A 砂糖・酒・みりん…各大さじ1
A だし汁(または水)…大さじ3
柚子の皮…適宜
だし汁(または水)を酒に変えれば長期間(冷蔵で1か月ほど)保存できます。
白味噌仕立ての『ふろふき大根』の作り方
1、大根の下ごしらえ
大根は3㎝幅に切って皮を厚めにむく。
できれば面取りをし、片面に厚みの1/3くらい十文字に切り込みを入れる。
大根の皮の下は繊維が多く、煮ると筋っぽくなるので厚めにむきます。
片面に入れる切り込みは火通りをよくするためです(隠し包丁)。
面取りも火通りと煮くずれを防ぐためにします。
ただ、ふろふき大根は他の具材と煮込まないのでそんなに煮崩れはしません。
面倒なときは省いても。
2、大根の下茹でする
鍋に大根、かぶるくらいの水、酒(大さじ2程度)を入れ強火にかける。
沸騰したら中火にして30分ほど煮る。
竹串がすっと通るまで煮たら、一度湯を切る。
下茹ですることで大根独特のにおいやアクを除きます。
また中までやわらかくします。
米を入れたり研ぎ汁を使って煮る場合もありますが、今回は酒で代用して大根のにおいを取り、やわらかく甘みのある仕上がりにします。
3、だし昆布を敷いて煮る
鍋にだし昆布を敷いて下茹でした大根を並る。
新しい水をかぶるくらい注ぎ、酒(大さじ2程度)を加え、弱めの中火で20~30分やわらかく煮る。
4、田楽味噌を作る
小鍋にA【白味噌 大さじ5、砂糖・酒・みりん 各大さじ1、だし汁(または水) 大さじ3】を入れて火にかける前にダマがなくなるまでよく混ぜる。
あらかじめよく混ぜてから火にかけるとなめらかに仕上がります。
中火にかけ、絶えず混ぜながらクツクツと2〜3分煮立たせる。
鍋底にゴムベラを動かした跡が少し残るくらいになったら火からおろす。
余熱でも火が入るので、ちょっとゆるいくらいで加熱をやめます。
混ぜるのには耐熱のゴムベラか木べらが便利です。
煮詰め過ぎたときはだし汁(または水)を入れてゆるめてください。
6、盛り付け
器に大根を盛り付け、田楽味噌を適量のせる。
お好みで柚子の皮を千切りにしたものをのせる。
柚子はよく洗って、皮を3cm四方くらいにむきます。
裏に綿が残っている場合は苦味になるので、そぎ取ってから千切りにします。
えぐみが気になる方は、さっと水にさらしても。香りは飛ぶのであくまでさっとで。
できあがり
白味噌以外で作る場合
田楽味噌を、合わせ味噌などで作る場合は砂糖、みりんを各大さじ2程度にしてください。
味噌によって甘みが違うのでお好みで調整します。
保存について
■ふろふき大根の日持ち
煮汁に浸かるようにして保存容器に入れ、冷蔵で4〜5日もちます。
■田楽味噌は多めに作っても便利。
豆腐やこんにゃく、なす、生麩などによく合います。
日持ちは、冷蔵で1週間ほど。
小分けにして冷凍保存もおすすめです。1か月ほどもちます。
※だし汁(または水)を酒に変えれば冷蔵でも1か月ほどもちます。
白味噌仕立ての『ふろふき大根』まとめ
大根には隠し包丁をして火通りよく
下茹でして大根独特のにおいとアクを取り、やわらかくする
田楽味噌は混ぜてから火にかけ、ゆるめに仕上げる
Nadiaにもレシピを掲載中です
最後まで記事をご覧いただきありがとうございます♡
皆様の食卓がおいしく、安らぐ場所でありますように。