さつまいも

甘さひかえめ『栗きんとん』【#おせち #さつまいも】

こんにちは。料理家の神田えり子です。
ちゃんと作れる家庭料理。
 
和食中心、野菜多めの地味ごはんを日々更新しています。
お家で食べるものは、なるべく体に優しく、飽きない味に。
作る人も負担にならない。
そんなおばんざいレシピを目指しています。

 

『栗きんとん』の作り方(調理時間:25分)


おせち料理に作りたい「栗きんとん」。
甘さ控えめに、さつまいもの自然なおいしさに仕上げました。

栗きんとんは「金団」と書き、金の団子や金の布団を意味します。
さつまいもや栗の鮮やかな黄色を小判や金塊に見立てた、金運や勝負運上昇を祈るおせち料理です。
そのため、黄色く仕上げるためにくちなしの実を入れますが、特に味には影響はないので、使わなくてもOKです(金運はアップしたいですが)。

『栗きんとん』作り方のポイント

これだけで、甘さひかえめでおいしい栗きんとんができます。

以下で作り方を詳しく説明しますね。

『栗きんとん』の材料:4人分

大根…2/3本
さつまいも…1本(約300g)
栗の甘露煮…8〜10粒
くちなしの実…1個(なくてもOK)
A 砂糖…大さじ2と1/2
A 甘露煮のシロップ
A みりん…大さじ1と1/2
A 塩…少々
A 水…100〜150ml

『栗きんとん』の作り方

1、さつまいもの下処理

さつまいもは両端を2cmほど切り落とす。
2〜3㎝幅の輪切りにして皮を厚めにむき、大きければ半月切りにする。
途中水を3回ほど替えながら、たっぷりの水に15分ほどさらす。

さつまいもの両端や皮の近くには「ヤラピン」という成分が、また皮の近くにはアクや繊維も多く含まれます。
普段食べるのには問題ありませんが(ヤラピンは整腸作用もあります)、仕上がりの色をきれいにするために除きます。
水も濁ったら替えます。

2、煮る

水気を切って鍋に入れ、新しい水をかぶるくらいまで入れる。
くちなしの実をペーパー(またはお茶パック)でしっかり包み、上からすりこ木などで叩いて潰し、鍋にペーパーごと入れる。

くちなしの実はより黄色く仕上げるために入れます(たくあんの色付けにも使われます)。
叩いて崩すことで色が出ますが、クズが煮汁に入らないようにお茶パックやペーパーで包みます。
色にこだわらなければ、くちなしの実はなくてもOKです。


中火で10〜15分ほど、やわらかくなるまで煮る。
 

3、濾す

湯を切ってくちなしの実の入ったペーパーを除く。
温かいうちに潰しながらざるで濾し、鍋に戻し入れる。

ザルの裏側に付いているさつまいもも取って入れます。

4、練る

A【砂糖 大さじ2と1/2、甘露煮のシロップ・みりん 各大さじ1と1/2、塩 少々、水 100~150ml】を入れてよく混ぜたら、弱めの中火にかける。
プクプクと沸いてきたら、ゴムベラなどで絶えず混ぜながら加熱する。

水の分量はさつまいもの水分によって加減します。
パサつくようなら多めにします。

砂糖はお好みのものでOKですが、仕上がりの色をきれいにするには上白糖がおすすめです。

鍋底にゴムベラを動かした跡がしっかり残るようになったら火からおろす。

余熱で火が通るので、ちょっと緩めに仕上げます。

5、栗の甘露煮を入れる

栗の甘露煮を加えて混ぜる。

できあがり

保存について

・冷蔵で3〜4日。

『栗きんとん』まとめ

さつまいもの皮は厚めにむく

濾して口当たりよく(ザルでOK)

練るときに加熱し過ぎない

Nadiaにもレシピを掲載中です

【おせち】甘さひかえめ『栗きんとん』

 

 

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皆様の食卓がおいしく、安らぐ場所でありますように。