ほうれん草

ほうれん草の茹で方【#茹で時間 #下ごしらえ】

こんにちは。料理家の神田えり子です。
和食中心、野菜多めの地味ごはんを日々更新しています。
お家で食べるものは、なるべく体に優しく、飽きない味に。
作る人も負担にならない。
そんなおばんざいレシピを目指しています。

 

『ほうれん草の茹で方』(調理時間:5分)

ほうれん草は鉄分やβカロテン、ビタミンCなど栄養価の高いで、和洋中どんな味付けにも合うので人気の野菜です。

ただ、ほうれん草のえぐみが苦手という方もいらっしゃいますよね。

それはほうれん草のに含まれる「シュウ酸」が原因です。
サラダ用でなければ、生食は向いていません。
また、炒めものに使いたいときもできれば下茹でしてから使用するのがおすすめです。

きちんと下ごしらえして、おいしくいただきましょう。

『ほうれん草の茹で方』のポイント

これだけでアクやえぐみが軽減されて、食べやすくなります。

アクやえぐみの多いほうれん草は、電子レンジ加熱はあまりおすすめできません
少し面倒ですが、茹でた方が断然おいしくなります。

以下で下ごしらえの方法を詳しく説明しますね。

『ほうれん草の茹で方』の材料:1束分

ほうれん草…1束(約200g)
熱湯…1Lほど
塩…小さじ1程度

『ほうれん草の茹で方』

1、切り込みを入れる

長い根が付いていたら、根元ギリギリで切り落とす。
ほうれん草の根元に5mmほど切り込みを入れて土が取れやすいようにする。

ほうれん草はたくさん土が付いていることが多いです。
流水でよく洗うだけでもいいですが、根元に付いているものは取れにくい場合があります。
太いものは根元に十文字に、細いものは一文字に切り込みを入れて洗うと取れやすいです。
(洗って土が取れるようなら特に切り込みは入れる必要はありません)

左の写真のように、ほうれん草をいくつか片手に持って、包丁の刃に気をつけて切り込みを入れます。
怖いときは、右の写真のように、まな板に置いてしてもOKです。

2、ため水でゆすって洗う

全体を流水で洗ってから、根元をボウルに張ったため水でゆすって洗う。

取れにくいところは葉を開くようにして、指でこすってもいいです。
ため水に土が残らなくなるまで、数回水を交換して洗います。

食べたときに、土がジャリッとしないようにしっかり洗います。

3、熱湯に塩を入れる

鍋にたっぷりの湯(1L程度)を沸騰させたら、塩(小さじ1程度)を加える。

茹で湯に塩を入れるのは、茹で上がりの色を鮮やかにするためです。
熱湯1Lに対して塩は小さじ1程度を目安に。湯の量に合わせて塩も加減してください。

塩は湯が沸いてから入れます。はじめの水の段階で入れて沸騰させると、水分が蒸発し塩分濃度が高くなることがあります。

熱湯の量は目安です。ただし、あまり少ないとほうれん草を入れたときに温度が下がってしまうので、多めに用意してください。

4、茹でる(50秒〜1分)

手や菜箸で持ったまま固い根元を先に入れ20秒ほど加熱し、その後全体を湯の中に入れて更に30秒ほど茹でる。

ほうれん草は切ってから茹でると水っぽくなり、また栄養も湯に逃げてしまいます。
短く切らずに丸まま茹でます。

根元の方が固いので、根元から入れて手や菜箸で持ちながら20秒ほど→全体を菜箸で沈めて更に30秒ほど茹でます。途中一度上下を返します。

茹で始めから茹で上がりまで50秒〜1分を目安にしてください。
ただし、細いものは時間を短くしてください。


バラバラにならないように、根元を輪ゴムで留めて茹でる方法もありますが、衛生とニオイ移り防止のためここではしません。

5、冷水に取る

菜箸などで取り出し、冷水に取る。

茹でた後に冷水に取るのは余熱で火が通らないようにするため、そして残ったアクやえぐみを除くためです。
またアクが回ると色が悪くなるのでそれを防ぐことができます。
(「色止め」といいます)

冬場は水道水で十分ですが、夏場や水がぬるい場合は氷水を使用するか、水を素早く2〜3回替えてください。

6、水気を絞り、切ったらさらに絞る

根元を揃えてよく絞る。
用途に合わせた長さ(おひたしや和え物は4〜5cm)に切り揃えたら、更に水気を絞る。

あらかた丸まま絞ってから、切ります。
切り揃えたまま、手に持てるだけ取って更に絞りますが、このときできれば両手で絞ります。
(気分はにぎり寿司を握るように)
片手でムギュっと絞ると指の後が付いたり、繊維が壊れやすくなります。

根元は汚れがなく、気にならならなければ切り落とさずに食べてもOKです。

日持ち

冷蔵で3日ほど。
冷凍の場合は保存袋に小分けにして並べ、空気をぬいて保存。1ヶ月ほどもちます。
必要な分だけ取って使用してください。
冷凍のまま汁物に入れたり、電子レンジ解凍して炒め物に。
ただし少し柔らかくなるので、最初から冷凍保存が目的の場合は茹で時間を30〜40秒ほどにして固めに仕上げるといいです。

『ほうれん草の茹で方』まとめ

・根元に切り込みを入れる

・ため水で洗って土を落とす

・切らずに茹でる

・熱湯には塩を入れる(熱湯1Lに塩小さじ1程度)

・茹で時間は50秒〜1分

・冷水に取る

・水気を絞り、切ったらさらに絞る

 

 

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます♡

皆様の食卓がおいしく、安らぐ場所でありますように。