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『基本のぜんざい』【#小豆の煮方 #おしるこ #作り方】

こんにちは。料理家の神田えり子です。
ちゃんと作れる家庭料理。
 
和食中心、野菜多めの地味ごはんを日々更新しています。
お家で食べるものは、なるべく体に優しく、飽きない味に。
作る人も負担にならない。
そんなおばんざいレシピを目指しています。

 

『基本のぜんざい』の作り方(調理時間:90分)


基本のぜんざいの作り方です。
時間はかかりますが、丁寧に煮た小豆の旨味は格別です。

関西ではこしあんを砂糖と水で伸ばした粒のないものを「おしるこ」、粒の残ったものを「ぜんざい」と言います。
関東では粒はあって汁気のないものを「ぜんざい」、汁気のあるものはすべて「おしるこ」を呼びます。

また、ぜんざい(おしるこ)はお正月の松の内が明けて鏡開きをしたお餅をいただき、「無病息災」を祈って食べられます。
鏡開きの日も東西で違いがあり、関西では15日または20日に行われますが、関東では11日にします。

あれこれ考えると難しいですが(笑)、缶詰などのゆであずきを使うよりも乾燥の小豆から作るととってもおいしいので、ぜひお試しください。
残ったら冷凍保存もできます。

お餅や白玉団子とあわせてどうぞ。

『基本のぜんざい』作り方のポイント

これだけで小豆の旨味をしっかり感じるおいしいぜんざいができます。

以下で作り方を詳しく説明しますね。

『基本のぜんざい』の材料:作りやすい分量(4〜5人分)

小豆(乾燥)…250g
上白糖…200〜250g
塩…小さじ1/6
水…1L
餅…適量

『基本のぜんざい』の作り方

1、小豆の渋切り

小豆(乾燥)は割れていたり変色しているものは除き、さっと洗う。

ざるで洗ったり、ゴシゴシ洗うと傷が付いて割れやすくなるので、ボウルや鍋の中で洗います。
割れるとどろっとした仕上がりになってしまいます。


水気を切って鍋に入れる。
たっぷりとかぶるくらいの水(分量外)を入れて中火にかける。
沸騰したら3分ほど煮て、ざるに上げて茹で汁を捨てる。

「渋切り」と言って、小豆のタンニンやサポニンなどの渋み成分やアクを取り除く作業です。
1回で構いませんが必ずしてください。

2、やわらかく煮る

まずは、やわらかくなるまで煮てから砂糖を加えます
まだかたい状態のときに砂糖を入れて煮ると、それ以上やわらかくなりにくいです。

鍋をさっと洗い、小豆を戻し入れる。
水(1L)を入れて中火にかけ、アクが出たら取り除く。

水は小豆の4倍量を入れます。
今回は小豆が250gなので水は1Lです。

蓋をして1時間ほど弱火で煮る。
途中蓋を開けてアクを除き、小豆の顔が出るほど煮汁が少なくなっていたら水を足す。

小豆が指でつぶれるくらいになったらOK。

小豆によって40分ほどで煮上がることがあります。様子をみて煮てください。
いくつか取ってみて全体にかたかったら、10分ほど延長して煮ます。

粒によって煮えムラがあるようなら、火を止めて蓋をして20〜30分おくとムラなくふっくらとします

3、砂糖を加える

煮汁はお好みの濃度になるように、ボウルなどに取っておく。

念のため捨てずに取っておき、必要なら再び加えます。

砂糖を2回に分けて加える。
1回目の上白糖を入れて混ぜ、溶けたら3分ほど煮る。
甘味を見て残りの上白糖をお好みの量加え、塩も入れて更に2分ほど煮る。

砂糖の分量はお好みです。私は200gくらいが好きです。
塩も加えて味を引き締めます。

4、盛り付け

お椀に入れ、お好みの餅をトースターなどで焼いて盛り付ける。

丸餅でも切り餅でも。
白玉や栗の甘露煮などもおいしいですね。

できあがり

『基本のぜんざい』まとめ

 一度茹でて湯を捨て『渋切り』する

やわらかく煮てから砂糖を加える

Nadiaにもレシピを掲載中です

小豆から作る『基本のぜんざい』
 

 

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます♡

皆様の食卓がおいしく、安らぐ場所でありますように。